猫の通り道にあるマフィン屋

碑文谷に面白いマフィン屋があるよ。
先月とらおさんの日記を読んでから、ずっとずっと気になっていた「スウィートソウルスウィーツ」。ようやく先日脚を運べた。
この店はなんと100種類のマフィンを、注文がはいってからひとつひとつ焼き上げてくれるアツアツできたてが自慢のマフィン屋さんなのである。しかも世田谷と目黒区の一部、大田区の一部は出前デリバリーもしてくれるサービスが売り物。
中でもインターネット販売は「口コミお取り寄せ」で瞬く間にひろがり、作っても作っても注文が追いつかないほど大人気なんだとか。
ということで 気になって気になってしかたなくて、ようやく食べにいってきた。
テコテコといった場所は昨年12月に出来たカフェ風の碑文谷店ではなく世田谷深沢にある本店。
自由が丘駅から赤いバスに乗り、「等々力7丁目」で下車。そこはいわゆる高級な世田谷ではない。とってもローカルな昔ながらの世田谷が広がる。
口コミで流行りに流行ってるお店の本店なのでさぞや立派な門構えだろうと思いきやびっくり。
お店への私道はまるで猫の通り道。するするとくぐりぬけると、奥に神田川に出てくるような下宿風民家の窓のないドアの横に「Sweets soul sweet」「OPEN」とはってある。
知らない人の家のドアをあけるという一種罪悪感を感じながら中をのぞくと、4.5畳ほどの部屋に小さな冷蔵庫が1個。ガス式のオーブンが1個。大きなテーブルの上にジャム瓶やらピーナツバッター、チョコチップが騒然と広がる。横では若い女の子が必死でマフィンを焼いている。
マフィン屋本店。そのギャップにたじろいでしまい思わず
「マフィン屋さんですか?」と聞いてしまった。
「はい」にこにこしながら女の子がマフィンをトレーにいれて見せてくれた。
全部種類はバラバラ。1つずつ品名を説明してくれる。
「どれがおすすめですか?」と聞くと
「クリームチーズが入ってるものですね」
「できたてのものは今はどうでしょう」
「注文してから30分いただければお作りしますがいかがですか?」
あたりに時間をつぶせるような場所は皆無に等しく今回はあきらめることにした
ということで出来上がっていたマフィンをお買い上げ。
「到着時間を電話でいっていただければ、その時間に合わせてお作りしておくことができますよ」
とありがたい言葉をいただいて、帰途についた。
早速マフィンにカルピスの発酵バターをちょっとのせてオーブンで焼いてみる。具がいっぱい入っていてしっとりして美味しい。手作りお菓子の優しい味がしんみりと口に広がる。
いったかいがあったなぁ。とらおさんありがとう!
Sweets soul sweets
深沢店 世田谷区深沢3-9-2 03-3705-7585
碑文谷店 目黒区碑文谷2-15-18 03-3713-3363
http://www.sweetsoulsweets.com/