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ニキズキッチン

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リタ・ゴーン先生のお料理教室2

2005/11/02
イベント情報 7
リタさんの経営するレストラン マイレバノンは代官山のメイン通り、階段を下りた地下1階にある。
ドアを開けるとまず目に入るのはレバノンのかわいい雑貨達。日本ではまだ本格的な中東ブーム(一時期服装ではあったけれど)が起きていないので、色合いも形も
どれもとても新鮮に写る。

店の中では優男風のシャディと屈強なイメージのジョン(ごめん名前わすれた)がせわしなく働いている。

メインテーブルを複数ジョイントさせて作られた巨大なテーブルの脇にイスが並べられ、座りながら説明を聞けるよう配慮されていた。


今回のお料理は、ひよこ豆をにんにくと一緒にペースト化した「フムス」、中東独特のすっぱいスパイスの入ったひき肉のピザ「アライース」、ターメリック、カルダモン、パプリカ他で炊き込んでいく「ライス ウィズ ミンチドミート アンド チキンナッツ」、伝統的なお菓子「バクロワ」といったとてもポピュラーなお料理達。

どれくらいポピュラーかというと日本で言う豚汁くらい有名なお料理だ。

「レバノンのお料理はとても時間がかかるの」

クラスがはじまると、みんな我も我もと前につめかけリタさんとの間にとても密接な空気が流れはじめた。

テーブルではリタさんがお料理を説明し作り、シャディ&ジョンが代わる代わるアシスタントをする。

「スマック。中東ではとてもポピュラーなスパイスなの」

そうリタさんが説明をすると、さっと二人がスパイスをお皿に持ってみんなに回してくれる。お皿に盛られた赤いスパイスを指にとってなめてみるとすっぱくてちょっぴり花の香りがした。
中東料理にはかかせない そして日本ではあまり手に入らない珍しいスパイスなんだそうだ。

「ザータ。これも中東でとてもポピュラーなミックススパイスでゴマ、オレガノ、スマックが混ぜられているの。レバノンの朝食は、このザータをサンドイッチにしたりフランスパンにオリーブ油とザータをかけて食べたりするの。消化にいいから朝たべるといいのよ」

随所随所にレバノンの食文化のストーリーをたっぷりと聞かせてくれる。

ザータ。ミルナが日本にいた頃、日本で手に入らないからとこのザータをシリアから取り寄せ「とても美味しいからフランスパンとオリーブオイルで食べてみて」といってもらったことがある。あまりにも美味しくて100gくらいあったスパイスをほぼ食べきってしまった。こんなところで再会できるなんて!なんだかとても嬉しくなった。

しばらくするとカルダモン入りのコーヒーがまわってきた。「これもレバノンでは良く飲むのよ」

独特の甘くスっとした香りが鼻に漂う。

インドではカルダモンは紅茶に入れるけれど場所が変わればコーヒーにいれるらしい。カルダモンとコーヒー豆をグラインダーで粉末にして、そこに湯をそそぐ。これも胃にいいんだそうだ。


「なんか行き届いてるよね」

ところどころでそんな感嘆の声が上がる。

ちょうどおなかがすきかけた頃、コーヒーとこの日のメニュー パリパリに焼けたちょっぴりすっぱい中東のピザをすっと出でくる。

「あ~幸せって感じ」
「さすがリタさんのレストラン!」

そういってみんなで頬をゆるめながらパクパクと食らいついた。

こうして終了までの4.5時間。たっぷりとレバノンシャワーをあびて体も胃も大満足。

リタさんは優しくて気さくなママだった。

包丁で指を切ったら、心配してなぐさめてくれたり、一緒に写真をとってくれたり。

でもこの日は度重なる疲労で腰をいため、コルセットをまいてクラスをしてくれたんだそうだ。


「約束をしたから」

そう彼女は一番最後に話をしてくれた。


今回リタさんの貴重なお話をみんなで共有できるよう、会がはじまると同時にIOさんが自然とみんなのコンセントをしてくれていました。それによりレバノン知識をものすごく深くまで知ることが出来ました。本当にどうもありがとうございました。 

Comments 7

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若旦那

ゴーン夫人

こんにちはお久しぶりです。



リタ・ゴーンさんて、あの日産のゴーン社長の奥さんですよね^^



11/1の日経新聞に載っていました。



レバノン料理・・・どんなのでしょう??

想像もつきませんが食べてみたいです。



そして、文中にでてくる「ひき肉」ですが、なんの肉なのでしょう?宗教上の制約とかはないのですか?

2005/11/02 (Wed) 08:27

toyotanohime

想像つかない!

なんか想像つきません。

そういえば、レバノン料理なんて食べた事ないんですよ☆食べたいですよね~。

スパイスも想像つきません!どんなのかな?

2005/11/02 (Wed) 09:43

Yuko

Unknown

リタさん腰を痛めてたんですね~。痛いなんて素振り全くなかったので気づきませんでした。



ピザ生地さえ出来ればいろんな具を上にのせて、色々楽しめそうですね。レバノン料理ではなくなってしまいますが。。。



料理すごい勢いでなくなってましたね!

写真を撮って、後でゆっくりと思っていたら

もうほとんど無かった~!



屈強なイメージのジョンさんの名前はジョージでしたよ。彼はスリランカ出身でした。

シャディさんはレバノンの近くの国(聞いたこともない所だったので忘れました)の出身でしたね。



てっきりIOさんが通訳してくれる進行役だと思ってました!すみません。

ありがとうございました。





2005/11/02 (Wed) 10:08

とらお

うらやましい

料理には何かしら意味があったりするので、

そのことを知って食べるとより楽しめますよね。

だから料理教室はいい。レバノン料理なんて

食べたことのなり料理だと余計です。

しかし、料理が好きな人は、ゴーン夫人もしかり、

いい人が多いですよね。次回、また機会が

あればぜひ参加してみたいです。

2005/11/02 (Wed) 11:23

yoko

おしえてください(スパイス)

あんなにパセリを料理に使ったのは生まれて初めて。ところで、お店で売ってたスパイスは、ザータ、スマック、セブンスパイスであってます?

2005/11/07 (Mon) 21:15

sumie

レバノン料理

今から書いたら読んでいただけないかもしれないというのは、覚悟の上で・・・

スパイス類が面白そう!

豆の種類もいっぱいありそうですよね。

教室にはいけなかったので、レストランに是非いきたいです。

ツッキー

レバノンって

実は結構最近まで内紛があった国。

中東の名前なんて知らない当時、高校生だった私ですら、ニュースを通じてレバノンの名前を覚えていたくらい。

今でいう、イラクみたいな感じかな。



日本人と結婚してる、知り合いのレバノン女性が日本に来たきっかけは、戦争から逃れるためだった、とかつて語ってくれたことがある。



平和な日本・幸せなことですね。

2005/11/18 (Fri) 00:50
nikikitchen
Admin: nikikitchen
<ニキズキッチン>は東京、大阪、神奈川、埼玉、千葉に住む外国人の家で習う料理教室です。温かい心のこもった世界各国のホスピタリティをご体験ください。
ライター:ニキ

http://www.nikikitchen.com/


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